【あらすじ】ユリゴコロ#3(コミック版)

【あらすじ】ユリゴコロ#3(コミック版)

今回、ご紹介する作品はコミック「ユリゴコロ」(コミック版)です。

原作:沼田まほかるさん、作画:亜月亮

 

ベストセラー「ユリゴコロ」がコミック化されました。

最近では映画化もされ、話題の作品となっていますよね。

 

ある一家に起こる不幸な出来事の数々

実家の押し入れから見つかった殺人の告白が綴られたノート

亮介は読めば読むほど混乱する。

このノートの存在の意味は一体・・・??

それでは#3をご紹介していきましょう!!

 

ユリゴコロ

 

#scene.1-3

 

そんなある日・・・

 

ミチルちゃんの家の庭でいたところをミチルちゃんが「わたし」に声をかけてきた。

 

「あ、まだこんな所にいたの?」

 

「ねぇ、このへんであたしの帽子、見なかった?」

 

 

「わたし」はそう声を掛けられて、首を振るとミチルちゃんは

「そう」と言って

「何、持ってるの?それ・・・」と手に隠しているものを指さした。

 

 

「わたし」は手の中に持っていたカエルをミチルちゃんに見せると、カエルは手のひらからジャンプしてミチルちゃんのほうへ飛んだ

 

 

飛び出してきたカエルに驚いたミチルちゃんは

 

「きゃあぁ・・・」と声を上げてバランスをくずしてよろけ、池に落ちた。

 

水の中でもがくミチルちゃん。

 

でも「わたし」は助けることはせず、ただその様子を見ていた

 

やがてミチルちゃんの動きは静かになり、そして動かなくなった

 

 

ミチルちゃんが溺れている様子をずっと見続けられるということがやはり人と違うところですよね。

一般的な子供なら大人に助けを求めたり、手を差し伸べたりするでしょう・・・

 

 

「わたし」は新しい「ユリゴコロ」を手に入れた瞬間だった。

 

ミチルちゃんのタマシイはカエルのかわりに穴の向こうの闇に溶けたのだ。

 

 

ミチルちゃんのお葬式のあと、もう誰もあの庭に遊びに行くことはありませんでした。

 

 

私はずっと一緒だった「ユリコ」を捨てることにした。

 

綺麗なドレスを着て、とても可愛らしかったフランス人形は今や髪が抜け大きな作りの瞳は片目が開かなくなっていた。

 

「わたし」は橋の上から下に流れる川に裸の「ユリコ」を落とした。

 

 

「ユリコ」のかわりに今ではミチルちゃんの死の感覚「わたし」にとっての「ユリゴコロ」になったのだ。

 

 

捨てられてしまった「ユリコ」の姿はそれはそれは無惨なものでした。

「わたし」にとっての「ユリゴコロ」だったはずのユリコは大事にされていたのでしょうか。

ユリコよりも刺激的だった「ミチルちゃんの死」

「わたし」はどのように変わっていくのでしょうか・・・。

 

 

ノートを読んでいた亮介はその内容が理解できない

 

「・・なんだこれ・・小説?」とつぶやくほどだ。

 

なんで家にこんなものが・・

 

第一、ノートの中の「わたし」が女なのか、男なのかもわからない。

 

 

意外だが父さんに執筆の趣味があったとか?

 

 

しかし空想の物語にしては異様に生々しくて・・・

 

 

そこに亮介の携帯に経営しているドッグカフェから電話が入る。

 

スタッフの細谷さんからで、店長である亮介の戻り時間の確認だった。

 

今現在、父と会えていない亮介は細谷に詫びつつ、このあとのお店を任せることにした。

 

この細谷というスタッフは恋人で同カフェのスタッフだった千絵が失踪してからというもの仕事の負担が増えているにも関わらず、親身になって働いてくれているのだ。

 

 

亮介は再び、ノートに頭を切り替える。

 

ノートは全部で4冊ある。

 

さっき1冊読み終えたので、次は「2」のノートということだろう。

 

 

亮介はまだ不明確なノートの世界に戻る。

 

最後は笑い話になることを願って・・。

 

 

ノートの中の「わたし」は中学生になっていた。

 

そのころには「わたし」も普通に同級生に溶け込むフリができるようになっていた。

 

「わたし」はだんだん自分が特別な人間だと考えるようになりました。

 

普通の子たちのように遊びや恋愛ではなく、「わたし」の渇望は「ユリゴコロ」にばかり引き寄せられていった。

 

もう一度、あれを再現したい・・

 

もう一度・・

 

もう一度・・

 

 

この「もう一度」というのは池で溺れたミチルちゃんを助けることもなく、死んでいく様子を傍観していたことだ。

 

 

ある日、チャンスがめぐってきた。

 

駅の近くの公園にいたとき、幼い兄妹が前を通り過ぎていった。

 

ふと見ると、その妹はあのミチルちゃんにそっくり

 

 

思わず釘付けになる「わたし」がいた。

 

 

<#3 おわり>

 

かんかんの「ユリゴコロ#3」感想

 

同級生のミチルちゃんが池に落ち、溺れて死んでしまったのを目の当たりにしたことで「わたし」の中で何かが覚醒したようです。

ユリゴコロというのは「怯え」のようなものでしょうか。

子供なりに友達が溺れているという状況をみるとその光景が恐ろしく、とっさに助けを呼ぶとか、手を差し伸べるとか何等かの行動をとり、状態を改善・対応しようと動くはずです。

でも「わたし」はずっと見ていられる。

その様子に興奮を覚える・・・。

恐ろしいことですが、これをきっかけに「死」への執着を持ってしまったとしたなら、「ユリゴコロ」を持ち合わせていない「わたし」に哀しみを感じます。

亮介が読んでいるノートはまだ半分。

これからどうなっていくのか、見届けたいと思います。

次回、#4をどうぞお楽しみに!!

 

【あらすじ】ユリゴコロ#2(コミック版)に戻って読む

【あらすじ】ユリゴコロ#4(コミック版)を読む

 

関連記事はこちら

 

【あらすじ】RISKY~復讐は罪の味~#1「鼻持ちならない女」

【あらすじ】整形シンデレラ#1「ブスは人生終わっている(1)」

【あらすじ】ゴミ屋敷とトイプードルと私#001<明日香編>

【あらすじ】明日、君に好きって言う。#1

【あらすじ】僕たちは誰にも言えない恋をした#1