みつ子、逝く。リストカットとユリゴコロ【ユリゴコロ】#9(コミック版)

みつ子、逝く。リストカットとユリゴコロ【ユリゴコロ】#9(コミック版)

今回、ご紹介する作品はコミック「ユリゴコロ」(コミック版)です。

原作:沼田まほかるさん、作画:亜月亮さん

ベストセラー「ユリゴコロ」がコミック化されました。

最近では映画化もされ、話題の作品となっていますよね。

ある一家に起こる不幸な出来事の数々

実家の押し入れから見つかった殺人の告白が綴られたノート

小説とは思えないまるで「殺人鬼の告白手記」のような内容。

読めば読むほど混乱する亮介

「わたし」とは一体誰なのか?

父か?

母か?

全く別の人物か?

それでは#8をご紹介していきましょう!!

 

 

 

ユリゴコロ

 

 

#scene.3-1

 

 

亮介はノートを読み進めている。

 

 

「わたし」はみつ子と互いのリストカットを行ったあと、ラーメン屋の従業員に送らせる途中、階段の上から蹴り落した

 

 

<長い石段の下でラーメン屋の従業員はぴくりとも動かなくなりました>

 

 

しかし、不思議なことにそこに「ユリゴコロ」は感じられなかったというのだ。

 

 

うーむ。

「ユリゴコロ」は「わたし」にとって人間の死だけでなく、その死んでいく人間に何かを感じていなければ生まれないのか?

( ゚д゚)

 

みつ子のリストカットで生まれた渦巻く闇をラーメン屋の従業員で誤魔化すことが出来なかったということは代替は無理なのか・・。

 

 

 

みつ子とラーメン屋の従業員が死んだことについて話をしていた。

 

 

ラーメン屋の従業員の話題に一応は驚いたものの、みつ子はすぐに話題を変えた。

 

 

またやってくれない?コレ

 

 

みつ子は「わたし」とお互いの手首を切ってからというもの、何かと手首を切ってくれとせがむようになっていたのだった。

 

 

「わたし」はリストカットをやめさせたかったのに・・。

 

 

みつ子は人にリストカットしてもらうことで快楽に浸っている

 

 

その様子を見兼ねた「わたし」はみつ子へ条件を出した。

 

 

毎年、誕生日に「わたし」がリストカットをしてあげるから、それ以外のリストカットは絶対にしないで欲しいと・・・

 

 

みつ子は無理だと拒否するが、今の生活環境を変えたらその約束は可能かもしれないと答えた。

 

 

「わたし」と二人、遠くへ行って生活していくというものだった。

 

 

「わたし」はみつ子からの提案を承諾した。

 

 

今日から2カ月、リストカットしないことが守れたら提案を実現させようと。

 

 

みつ子は喜び、約束を守ってみせる!!と張り切った。

 

 

それからの私たち二人は「知らない土地へ行ってからの過ごし方」をあれこれ話し合って時間を過ごした。

 

 

みつ子は元気そうで、笑顔も見れるようになったため、このままリストカットを忘れてくれるのではないかと思えるほどだった。

 

 

「わたし」はみつ子について抑えきれない「ユリゴコロ」が芽生えてはいないのか?

 

もしくは近い将来、必ずやってくる「その日」を予感しており、焦ることはないということか。

(。-`ω´-)んー

 

 

 

が・・・

 

 

 

約束の二か月を迎える直前、みつ子が倒れた

 

 

病院の診断によればリストカットは続いていたようだった。

 

 

詳しく言えばリストカットだけではなく、肘の内側まで切られていたのだ。

 

 

傷が深いため安静が必要だと言われてしまう。

 

 

みつ子はベッドに横になりながら約束を破ったうえ、安静が必要だと言われてしまい、みつ子は「わたし」に謝った

 

 

ベッドで体を休めるみつ子のやつれて、化粧けのない顔は昔、「わたし」がかわいがっていた人形のユリコを思い出させた。

 

 

「わたし」はみつ子にもう一度、約束をして頑張りましょうと言うが、みつ子は「無理だ」と諦めた

 

 

どうしてもリストカットをしなければ、みつ子は自分を保てないようだった。

 

 

みつ子にとってのリストカット

 

 

それは「わたし」にとっての「ユリゴコロ」・・・

 

 

恐らく、同じもの。

 

 

そして「わたし」はみつ子の手首にナイフをあてた

 

 

これはみつ子のためのリストカット・・・

 

「わたし」の「ユリゴコロ」のためではないと感じるのだが。

σ(・ω・*)

 

 

この二か月、私たちが夢の話をしてきたように再び他愛もない話をしながら・・・

 

 

みつ子の腕からみるみる鮮血が流れ出す。

 

 

夢の話をしながらみつ子は涙を流し・・・

 

 

しずかに目を閉じた。

 

 

みつ子と「わたし」は言葉ではない何かでつながっていたように思ってしまう・・・。

言葉で伝えなくてもお互いの心の中が手に取るように分かっていたような。

(>ε<)ノ

 

 

「わたし」はみつ子が逝ってしまうまで静かに見つめていた。

 

 

私たちが最後のときまで夢の中の景色は、今も「わたし」の中に残像として焼き付いている。

 

 

きっと死ぬまで消えることはないでしょう・・・。

 

 

ここで、2冊目のノートが終わっていた。

 

 

このノートを書いたのは誰なのか、亮介は必死で考えていた。

 

 

しかも自分にとって「入れ替わる前の母」と「入れ替わった後の母」、2人の母の存在。

 

 

それに亮介自身を殺そうとしていた母の存在。

 

 

いずれにせよ、母一人では行動は不可能

 

 

父が知っているということか・・。

 

 

それなら今まで自分にとって「父さん」「母さん」だった人たちは誰なんだろう?

 

 

 

<#9 おわり>

 

かんかんの「ユリゴコロ#9」感想

 

 

なぞ、謎、なぞ・・・。

みつ子にとってリストカットは自分を保つための行為だったのか・・・

それを絶つということは自分が崩壊してしまうほどだったのか。

だとすれば「わたし」にとっての「ユリゴコロ」と同じだったのでしょう・・・

これは私の勝手な解釈ですが、

みつ子は逝ってしまったけど、最後に「わたし」と出会えて、同じように感じることができる友達が出来て良かったと感じます。

きっと二か月の約束は長いものだったでしょう。

強い衝動を抑える事が出来ませんでしたが、「わたし」に最後のリストカットをしてもらえて、そして友達に看取ってもらえて幸せだったんじゃないかな。

そして「わたし」は大丈夫かな・・。

これまでのユリゴコロとは違うような気がするけれど。

亮介のことも心配だけど、ノートの中の「わたし」に手探りながらも情を感じ始めてしまいました。

次回、#10をどうぞお楽しみに!!

 

 

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